海外旅行で使える代表的な無料の地図アプリ(マップアプリ)を比較してみました。
インターネットが普及する前は、海外のホテルなどを予約した時、そこにたどり着くのはガイドブックなどの地図が頼りでした。やがてインターネットの普及しホテル予約サイトが一般的になり始めた頃は、まだスマートフォン(スマホ)という便利なデバイスがなかったので、ホテル情報にある略図を印刷した束を持って行ってました。時は流れてスマホが一般化し、海外でもローミングやプリペイドSIMなどで移動中でもネットにアクセスが簡単にできるようになってきました、となると頼りになるのは、地図アプリ(マップアプリ)なので、その中でも無料で代表的なアプリをいくつかみてみます。
取り上げたのは、Google マップ、Yahoo! MAP、Apple マップ、maps.me の4つ。もし他にも便利な地図アプリがあれば紹介ください。

Google マップ
オンライン地図サービスの「Google マップ」のスマホアプリで、世界中の地図はもちろん、目的地へのルート検索や案内、所要時間計算ができるほか、渋滞情報、衛星写真の表示、観光地などの場所のコメントや画像を見ることができます。通勤時間帯でも所要時間はかなり正確で実際の移動中にはとても参考になります。また、Googleストリートビューを使って実際の道の様子も見ることができます。海外渡航中で知らない場所での、インターチェンジのルートとかレンタカー返却場所を確認する時などは重宝します。
Googleアカウントにログインすると、自分のパソコンなどのほか、友人などの別アカウントとも、マイプレイスの共有が自動できます。また、オフライン機能があり、携帯電話回線などのネット接続がない状態でも地図が使えますが、制限があるので注意が必要です。
- 事前ダウンロードが必要
- 国・地域によって使えない
- ダウンロードマップに容量と期限の制限がある
- バスや電車の乗換案内が使えない
全世界をダウンロードすることはできないので、どこをダウンロードしておくか考えておく必要があり、うっかり期限がきて現地で使えない、なんてこともあり得ます。
Yahoo! MAP
こちらは Yahoo! の地図アプリで、Yahoo! カーナビや、Yahoo! 乗り換え案内の一部機能が取り込まれて使いやすくなってます。地図以外のも、航空写真、鉄道路線、交通状況のほか、日本国内などでは、雨雲レーダー、混雑レーダーなども使えます。
このアプリは、「新型コロナワクチンマップ」「ラーメンマップ」などテーマに応じた専用の地図機能があり、国内で電波が届く範囲では使い勝手が良いと思います。
一方で、ストリートビューがなく地上の様子を画像では見られません。また、オフライン機能がないので海外でデータ容量に制限がある場合などは使えなくなってしまいます。
Apple マップ
Apple社のアプリで、iPhoneなどに標準搭載だれ単に「マップ」と表示されます。残念ながら Android 版はないようです。当然のように、基本的なルート検索・案内、衛星写真などはもちろん、Googleストリートビューに相当するルックアラインド機能があります。また一部地域だけですが、Flyoverと呼ばれる空中視点で立体表示することもでできます。
最大の欠点は、Apple製品以外で使えないことでこれだけで候補から落ちてしまう人も多いでしょう。また、私が調べた限りでは、キャッシュ以外のオフラインで使える機能はないようです。(もしまちがえてたらすいません)
Maps.me
地図をダウンロードして使う仕組みのアプリで、オフライン利用に向いています。オフラインでもルート検索や案内、地点の検索ができますが、その他の機能では上の3つのアプリにくらべて見劣りしてしまいます。
このアプリの地図データは、OpenStreetMapが使われており、アカウントを作れば誰でも地図データの追加や更新ができる特徴があります。このため観光地などを詳細入力するマッパー(マップを作る人)がいれば、他の地図アプリに比べてとても詳しい場合があります。
地図表示の比較
これら4つのアプリで具体的にどのように表示されるか実際に比較してみます。なお、この記事では maps.me の有利な場所を選んでますので、この結果が全てではないとのご理解をお願いします。

ここは千葉県の清水渓流公園ですが、地図的に見やすいかという点以外にも描かれる情報にかなり違いがあることがわかります。一番くわしいのは maps.me で次に Yahoo! MAP でしょうか。GoogleマップやAppleマップhは歩道が描かれていず、どのように移動すれば良いかわかりにくいです。ただ、googleマップは、一般ユーザ(ローカルガイド)が施設情報やコメントを追加・編集できるので、この情報が補完として使えます。
次に、海外を代表して私自身が maps.me が役に立ったと感じた街として、アイスランドのレイキャビクの地図を比較してみます。

レイキャビクの街はロードサイドにパーキングスペースがあり、街中のホテルに宿泊する場合でもそこを利用します。maps.me のPマークがその場所ですが、たくさんありそうで便利なところは混んでいて空きを探さないといけません。このときどこにパーキングがあるかわかる地図がとても重宝しました。
まとめ
結論としては1つのアプリで全てを満足することはないので、いくつか併用するのが良いと思います。個人的には、マルチプラットフォームで使えコメント等の情報量の多いGoogle マップと、オフラインが特徴で地図が詳しいこと「も」あるmaps.meの併用です。とはいえ、決して Yahoo! MAPやAppleマップが駄目だとは言えませんので、使い慣れた好みの地図を使うのが一番ではないでしょうか。
maps.me に関しては、多くのマッパーが編集しているため、ミスなどで正しいルート案内ができなくなる場合があったりすることが難点ですが、私にとってはオフラインマップの制限がないことが捨て難いのと、間違いは自分でも修正ができる点が嬉しかったりします。ただ、maps.meの地図に、すぐにには反映されませんが。
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